職場でつらいのは人間関係
職場のストレスを生み出しているのは「忙しさ」では無く「人間関係」
厚生労働省の以下の発表でも「仕事の量」「仕事の質」以上に「人間関係」によるストレスが特に正社員に多いことがわかります。
そして、職場でのストレスやメンタル不全者は増加する傾向が続いています。それを受けて職場での2015年12月1日よりストレスチェック制度が義務化されました。以下の厚生労働省のサイトからストレスチェックと同じチェックができますので、ぜひ試してみてください。
職場のストレスチェック
体験してみていかがだったでしょうか?元気な人は「ああ、なるほどこんな感じなのね」と思うかもしれません。でも、本当に悩んでいる人は「ああ、これで理解されたな!」「これで一安心」とは思いません。むしろ、「こんな機械的な質問でストレスがわかるものか!」とさえ思うかもしれません。
そう、その機械的な感じこそが今の人間の感じているストレスなのです。
人は自分が大事にされている感覚をキャッチすると幸福感を感じます。システムはそれを感じさせませんし、人工知能でより高度にそれを行ったとしても愛を感じません。フェイスブックが機械的に表示してくる「去年の今頃」とか「誕生日」に愛を感じないのはそれが事実だとしてもその背後に心がないからです。
そんなシステムに疲れてしまっている私たちに「ストレスケアだよ」と職場からシステムを提供するのは当事者としては少し違う気がします。心がつらいときだからこそ、人の心を感じたいのです。
職場のストレスケアに重要なのは人間関係の改善
職場では言ってはいけないことがあります。その言葉を口にすると「それは仕事とは関係ない」と言われてしまいます。そんなことはアルバイトや新入社員ならともかく、何年か働いていればわかることです。それでもあえて仕事と関係のないことを口にするかというとそれだけつらいからです。理解して欲しいからです。職場に解決して欲しいと思っているわけでは無く、理解して欲しいのです。
- 介護のことが気になっていること
- なんとなく、職場の空気に疎外感を感じること
- 体調が良くないので仕事に集中できないこと
どれも仕事には関係のないこと。でも、毎日顔をあわせる仲間や上司には知っていて欲しいこと。それはそれが分かり合えるくらいの関係で仕事がしたいということ。人は仕事をしているのではなく、人生を送っている最中だということ。
そして、職場の人間関係の悪化には一定のパターンがあります。その第1位が視野の狭さです。ある部署だけ、ある上司だけ、この職場だけのローカルルールで人間関係のルールが出来上がっている組織ほど人間関係が悪い傾向にあります。
視野を広げるのは難しくない
視野を広げることは難しいことではありません。同じメンバーの中にいることに慣れてしまわず、日常的に文化の異なる人と会話をする習慣をつければ良いのです。そして、実践心理学講座はそのためにあります。1週間に1回、経営者と主婦と看護師と高校生がディスカッションする。IT関連の人とスポーツ選手と営業マンと建築士がディスカッションする。多様性に触れ続けると人の脳は変化に対してどんどん柔軟になります。
高校生に「僕が卒業するまでに借金800万円なんとかしてね」と言われ働き方を変えた経営者。
主婦に「奥様も大変なんですよ」と実情を聞かされて、早く家に帰って家族を大事にしたくなった営業マン。
自分が見てこなかった世界を聞くことでたった10分であっても世界観は大きく変わります。
実践心理学講座に誰が参加しても良いのはそれが理由です!