「早く帰れ。圧迫感を感じる。」
「バカか? お前!」

僕が実際に言われた言葉です。

なんで自分だけこんなことを言われるのだろう?
なんであの人は、こんなことをしてくるのだろう?
あの人は、いったい何を考えているのだろう?

だれもが一度は思ったことがあるのではないでしょうか。

上司の顔色だけを窺い,何を言われても,ただひたすら
黙って過ごす日々。僕の心は,ゆっくりと,しかし,確実
に壊れていきました。

たまらなくなって,転職。

次の職場でも,とんでもないモラル・ハラスメントを受
けました。
あいさつがない。雑談もない。掃除は僕のところだけを
避けるようにしてある。仕事のことですら,こちらを向い
て話をしない。まるで汚いものを見るような目。

なんで自分だけ…。
この人に心はあるのだろうか。

このような言葉が頭をよぎらない日はなかったくらいで
す。

仕事に向かう足には,足枷がはめられているように感じ
る。止まらない胃の痛み。
上司からの連絡は止まらない。帰宅後の夜12時に平気で
メールで連絡してくる。土日でも,昼夜問わず電話を入れ
てくる。早朝や深夜の顧客対応で明らかに疲弊していきま
した。

「お前が失敗したおかげで,会社としては〇〇円の損失
だ。」
「今後の雇用契約について考え直しましょうか。」

脅しのようなメールが入る。

次第に追いつめられていく心。

友人や知人とのメール内容も,自然と暗いものばかりに
なっていました。

「辞めたい。」
「この会社おかしいよ。」

いつ辞めようか。地下鉄の人身事故のニュースが他人事
と思えなくなるくらいまでになっていました。

事務所内にいるのが嫌で,適当な理由をつけて外出する
日々。喫茶店で飲むコーヒーだけが心を癒してくれるよう
な気がしました。

一体,自分は何をやっているのだろう?
自分の中で,命の炎が小さくなっていくのが分かりまし
た。

そんなときに,ある人の紹介で出会ったのが,椎名先生。
興味本位で参加してみた実践心理学講座。
一筋の光が見えたような気がしました。

この講座で出会った人たちの心は,本当にあたたかかっ
た。久しぶりに人の心に触れたような気がした。心って,
こんなにもあたたかいものだったのだなと実感しました。

退職して,自由になりました。

会う人ごとに言われる言葉。

「ずいぶん表情がよくなったね。」

以前の僕はそんなにも暗い顔をしていたのだろうか。
人は追いつめられると、自分の状態が正確に把握でき
なくなるようです。

今は,毎日が本当に充実しています。新しい仕事も見
つかりました。

椎名先生は,人と人のこころをつなぐために活動され
ています。そして、その想いに賛同している人たちが集
まって,今のコミュニティが作られています。

僕の居場所を作ってくれた椎名先生や仲間たちに本当
に感謝しています。

人を救えるのは,やはり,人のこころなのだと思わず
にはいられません。

消えかかったあなたの灯をもう一度大きな炎にしてみ
ませんか?