傾聴のオンラインでの練習会が開催されました。
オンラインということで、東京、千葉、神奈川、埼玉の方をはじめ和歌山の方も参加していました。傾聴は人と会話をして磨かれていきますので、このような練習会が自宅でできるのはとても便利な社会になりましたね。途中で夕飯を食べている人もいましたけれど!傾聴の練習会の様子をご報告します。


1.今回のテーマ「奥義とも言える微細なうなずき」

なぜ、微細なうなずきが奥義なのでしょうか?
詳しくはhttps://wp.me/s73B1h-kei15に記事がありますが、本人も自覚できないほどの小さな小さなうなずきが非常に大きな効果を生むという話です。

傾聴練習会 2017年11月24日(金)19時からオンラインにて

の告知を見て集まってくださった方、10名で傾聴の練習会を開催しました。無料で参加できますので、傾聴に興味がある方や傾聴のスキルを磨きたい方、練習場所が欲しい方は次回、是非ご参加ください。無料で参加できます。

(次回)傾聴練習会 2017年12月8日(金)19時からオンラインにて

 


2.うなずきの種類

うなずきには意識的なうなずきと無意識的なうなずきがあります。多くの方は意識的なうなずきをスクールで学び、それを実行するので意識的な印象を受けます。つまり、相手に気づかれ、意識されてしまいます。「わざとらしいな」「お勉強したって感じだな〜」という印象です。

今回はそんなうなずきのバリエーションに加えて、相手が気づかないような「眉毛の動き」「口角の動き」「顔の角度」などによる無意識的なうなづきについても練習しました。意識的に練習をするため、わざとらしくなっている人もいましたが、自然に話を聞いている時に自分がしている無意識の仕草を意識できるようになると相手が意識できないうなずきをすることができます。聴き手が意識できていて、話し手が意識できていないうなずきが最も効果が高いのです。

 


3.オンラインならではのメリット・デメリット

自宅で気軽に参加できるオンラインならではのメリットとデメリットがありました。今回の練習会で気づいたことをまとめました。

1)オンラインのデメリット

視線

一番大きなデメリットは視線でした。「うなずき」の練習をするのに画面に映る相手を見ているとカメラ目線にならないし、カメラを見ると相手の顔が観察できないことになります。これはスカイプなどオンラインを使ったカウンセリングにも言えることです。オンラインでカウンセリングをしている人は練習でカメラ目線を身につけている人が多いようです。相手の顔が画面にできるだけ大きく映るようにして、その様子を観察しつつもカメラからどのように見えているかを意識して、アイコンタクトとうなずきをすることはとても大事なことと思われます。

タイミング

途中参加やフリーズしてしまった人のために練習会が瞬間的にとまることがありました。途中参加される人やフリーズしてしまった人は次のワークのタイミングまで待ってから参加するように運営側でルールを統一する必要があることがわかりました。

時計

何時まで休憩といっても時計が統一されていないので、時計を表示するカメラを専属で一つ用意して疎通を図ることが良いと思われます。

気が散る

参加している人全員が見えてしまうので、誰を見たら良いか気が散ってしまうことと、全員に聞かれていると思うと言葉を選んでしまうことが問題点としてあげられました。個別の部屋(ブレイクアウトルーム)を多用することでこれは解決できそうです。

2)オンラインのメリット

自宅で参加できる

何よりも自宅で参加できることで、夕食を食べながら、作りながら、家族と一緒に引きこもっていても参加できます。時間の制約が少ないのがオンラインのメリットではないでしょうか?

コミュニティ

普段は会えないような遠く離れた人とでもオンラインでつながり、休憩時間や終了後の一時にやり取りをすることで仲良くなったり、コミュニティ的な関わりをすることができます。地域を越えて、新しい人と出会うことも傾聴の練習にはプラスになっていると感じました。

録画・チャットの文章の保存

会議自体を録画できたり、チャットに入力された文字を保存できるので、傾聴のスキルを復習したり、自分自身の振る舞いを客観的にチェックする際にも活用できます。今後は希望者に動画やチャットを後日お送りするシステムにすることも検討しています。

 


4.傾聴練習会「うなずき」考

傾聴を練習することで得られるスキルアップ以外に「うなずき」の是非を考えたり、無意識にやっているうなずきに変わる小さな仕草を意識することで人の表情や反応が相手に及ぼす影響の大きさを実感することができました。よく「うなずかないと『聞いているの?』と聞かれそうです!」と質問する人がいますが、興味津々で相手の目を覗き込むような顔をしている人に「聞いているの?」とはなりません。その興味津々の目とそうでない目の違いは微妙なものです。しかしその微細な違いを私たちは感じ取り、「聞いているな」と判断しています。そんな微細なうなずきを使いつつ、大きくうなづかないことで「聞いていますよ」という合図を送りつつも作為を感じられないやり取りをすることができます。


5.参加者の感想

参加してくださった皆さんの感想をご紹介します。

微細なうなずきが、うまく伝えられなかったのはzoomだったからなのか、もっと違う感じにするのがいいのか、うなずきは奥が深いと思いました。進行は、スムーズで、良かったです。次回もよろしくお願いします。

微細なうなずきは、対面でも難しいと感じているので、もっと練習したいと思いました。
また、宜しくお願い致します。

極小の頷きという試みが初めてだったので、zoomというのも加わって、個人的には難しく感じましたね。時間や場所が合えばですけど、反応が分かりやすいリアルでも練習してみたいと思いました。 ネットでのセッションに慣れておらず、こちらこそご迷惑をおかけした部分が多いと思います。ご苦労さまでしたm(__)m


6.「おうむ返し」12月8日(金)19時からオンラインにて

12月の2週目の金曜日、「おうむ返し」の練習会をオンラインにて開催します。どんなタイミングでおうむ返しをすれば良いのか?おうむ返しと言いつつ、おうむ返しになっていない返し方とは?その辺りをみなさんとともにじっくり掘り下げ、練習してみたいと思います。

無料傾聴練習会)上手に使いたい「おうむ返し」