「うちの子になるかい?」一緒に暮らす幸せ
一人暮らしの家に生まれてしまった子猫たち
家と行くべき場所の往復で、家に帰るのは寝るだけの日々でした。家の中は綺麗な方で、飾り気もなく自分では気に入っていました。しかし、ある時、子猫が迷い込んできたのです。アパートの隣の空き部屋のベランダで、たくさんの子猫が生まれていたのです。私は困り果ててしまいました。実は動物はあまり得意ではなかったのです。元気のない子猫が、部屋の前のベランダで弱々しく鳴いているのは放ってはおけません。すぐに動物病院に連れて行きました。引き取り手が見つからなければ子猫たちは処分されてしまう。必死の思いで子猫たちの里親探しのため、知人に連絡を回してもらったり、ネットで呼びかけたりと大忙しな日々でした。
「うちの子になるかい?」
あっという間に子猫たちの引き取り手は見つかり、あの弱っていた一匹は私が世話をすることに決めました。「うちの子になるかい?」その時、子猫の目を初めてまっすぐ見つめたのだと思います。「ミャア」子猫は私の手に頭をしきりにこすりつけます。私を必要としている、私だけを頼りとしている子猫が愛おしく、幸せでいっぱいになりました。
そんな子猫も今では5歳。そして、現在では様々な理由で親がいなかったり拾われたりした子猫たちの里親になっています。賑やかで幸せな、私の小さな家族です。
支えあう強さ
小さい子猫の親になると決めたときに、親になるという責任感が生まれます。また、子猫にとっても、親を支えなければ共倒れしてしまいます。これは人間関係でも同じことが言えます。誰かに頼られると頼られているなりの力を発揮しないといけなくなります。また、頼っている人も倒れないように支えてあげないといけなくなります。この連鎖で人はどんどん前に進んでいけるようになります。こんな素敵な連鎖が実践心理学講座のコミュニティにはあります。最初は元気のなかった人は元気な人に持ち上げてもらい、元気になる。その人がまた、次に来る元気にない人を元気にする。そんな連鎖が毎週のように見られます。前を進んでいても後ろの人がしっかり見ていてくれるので、前を進むのも怖くありません。こうやっていいバランスでみんなが協力し合って成り立っています。
次はあなたが元気になって、次からくる人を元気にしてみませんか?