【コミュニケーション】カウンセリングですぐに答を欲しがると
私は人見知りなんですがどうしたらよいでしょう?
カウンセラーはこれだけの情報でもそれなりに応対することはできます。
でも、そのアドバイスは誰に対してのものでしょうか?
まだ、「人見知りをする人だ」という情報しかないのですから、人見知りの人全員をイメージした対応をするわけです。
私は今年の春、沖縄から都内の大学に通うために引っ越してきましたが、もともと人見知りな上に都内の人は忙しそうに見えるので躊躇してしまいます。どうしたら良いでしょうか?
私は商社の営業マンです。先日、異業種交流会に初めて参加しましたが、みなさん積極的に自分の名刺を工夫したり、キャッチコピーを用意していて、うまく輪に入れませんでした。もともと人見知りなところがあるので、どうしたら良いか困っています。
私は事情があって、15歳くらいからひきこもっています。今、35歳です。コンビニでの買い物程度なら何とかできるのですが、人見知りが激しく、会話が必要な買い物ができません。どうしたら良いでしょうか?
例えば、こんな3人に共通するような答を返すしかありません。
安易に解決したがるクライアントさんには当てずっぽうに近い答しか返せないのです。
あなたの場合を知りたい
カウンセリングはあなた個人に対してするものです。「人見知り」全員に対してするものではありませんし、「商社の人見知り」「ひきこもりが長い人見知り」全員にするものでもありません。あなただけの生い立ち、あなただけの考え方、あなただけの強み、弱点、あなただけの経験、あなただけの世界の見え方を知らなければ一般論になってしまうのです。
一問一答の質問は変化につながらない
「○○の時にはどうしたら良いでしょう?」
というざっくりとした質問で答えを欲しがる人が多いですが、カウンセラーは勘で答えるしかありません。勘違いだったらうまくいきませんし、結局はカウンセラーがさんざん答えたあげくに、「実は私は○○なんで、、、」と情報が追加されます。カウンセラーが答え直し、それに対して再び「実は私は○○を経験しているので、、、」と情報が追加される。これではカウンセラーも疲れてしまいます。
向き合う準備
カウンセラーがクライアントさんの悩みに向き合う準備をするのは当然のことですが、クライアントさんが自分の悩みに向き合う準備をすることもカウンセリングには欠かせないことなのです。