マイナスな経験が大きなプラスに!
ある通信制高校での話。
彼は顔立ちもよくイケメン風の今時の男子生徒でしたが、
クラスの中では結構浮いていたところもあるようで、
ある時不良グループに呼び出され、
罵声を浴びせられたり蹴られたとの事で、
記憶障害を起こし、
公立高校から通信制高校へ転校してきました。
転校当初彼はポツリと話すだけで、
日中はほとんど家に引きこもる生活を続けていました。
少しずつ変わっていく姿
人が怖くて電車にも乗れない日々が続き、
駅でパニックを起こしたり、
自分が降りる駅が分からずに迷子になってしまうこともあり、
家族をだいぶ心配させたこともありました。
学校へは対人恐怖症が治らないこともあり、
土曜日の午前中に教室へ登校し、
レポートを解きながらゆっくりと話をするという事を1年続けましたが、
次第に表情に笑顔を取り戻し、
平日登校をしたい、
と彼の方から申し出てきました。
最初は人の輪に入ることを躊躇してましたが、
文化祭準備の手伝いをきっかけに仲間とコミュニケーションを取れるようになり、
それからは元気に朝から登校できるようになりました。
元々彼はミュージシャンを目指したいとの事で、
定期的に路上ライブをやっていて、
卒業後は上京してデビューを果たすため日々頑張っています。引きこもりの経験を活かし…
卒業後、
「高校時代の引きこもりの経験があったからこそ今がある」
「デビューしたらこの経験を是非伝えて悩んでいる人の役に立ちたい」
と嬉しい言葉を聞けるようになりました。
まだ体調は万全という事ではない様ですが、
彼の頑張っている姿を見て私も頑張ろうという気持ちになります。
これからの活躍が楽しみです。
実はマイナスと思われる経験の裏に大きなプラスの種が隠れています。
人がそれに気がついて前を向いてくれた瞬間がカウンセラーや教師をしていて良かったと本当に思える瞬間でもあります。
参加者の声
- 今日来て良かった。
みんなに会えてよかった。
生きててよかった。- 今日来てみてよかったです。
”自分は自分”もっと自分を大切にしていきたいです。- 今日も初めての方とお知り合いになれよかった。