人はなぜボランティアをするのか
朝日新聞の電子版に「人はなぜボランティアをするのか?」という記事が掲載されていました。その記事の中に以下のようなものがありました。
そもそも、英語の(volunteer)は「自発的な」という意味であって、奉仕というニュアンスはふくまれていません。(ボランティア=奉仕)となったのは、日本に古くからある自己犠牲の精神と結びついた結果だと思われますが、それは本来の意味ではないのです。奉仕教育と名づけてボランティアを授業で義務化しようという動きがありますが、言葉本来の方向性からずれているのではないかと首をかしげざるを得ません。
これには私も同意見です。傾聴ボランティアとして普段は話を聞くことで生計を立てている心理カウンセラーが無償で活動することはあります。多くの場合、これらは自発的に行われていて、誰かが強制したりすることはありません。カウンセリングマインドを行動に移し、自分自身がカウンセラーである自負の元活動をしたいという人が多いように見受けられます。しかし、一方で心理カウンセラーは自分の善意を押し付けたり、「名を売りたい」とか「かわいそうな人を助けたい」という少しずれた価値観の方も少なくありません。私たちやその卒業生も「石巻市」「南相馬市」「常総市」などで活動をしていますが、一方的に被災者を火災そうな人と決めつけて、被災地に急行する姿には「?」と思わざるを得ない時もあります。ボランティアはエゴや利権を隠すための聞こえの良い言葉としても使われてしまいますから、そういったボランティアにならないように注意したいところです。