動物と人間のしつけの関係
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春の野良猫ちゃん
少しずつ暖かくなるにつれて、いろんな植物や動物が動き出してきますね。そろそろ、桜のつぼみも温かいところでは見えてくることでしょう。そんな季節になると、家の近くではネコが騒ぐようになります。元々、野良猫が多い地域ですが、この時期は特に夜になるとにゃーにゃーと遠くで聞こえます。家の裏とかでしょっちゅうやられた日には静かにしてほしいと思うのもわかります。
大人しいペット
家の中でペットが過ごしていると大人しいとされているペットのほうがいいですよね。そのため、少し悪さをしたら「しつけ」をすると思います。適度なしつけならばいいのですが、実はこのしつけは動物にとってはみせかけの服従であって、自由になるとその抑圧された気持ちが爆発していたりするのです。
やたらと厳しくしつけられたペットというのはその一番のしつけ主に対しては、一見、従順な態度を見せるようになります。しかし、それは動物にとっては自分の本能や行動を極端に制限するもので、かなりストレスは溜まっています。そうすると、早く死んでしまったり、体の調子がどんどん悪くなっていきます。そうならない子であっても、そのしつけ主がいなくなると突然暴れたりして、手のつけられない子になってしまいます。
何処かで聞いたことあるような話
厳格すぎる父がいて、その家の子供が親の前ではおとなしくしているけれど、学校ではひどいいじめっ子というのはどこかで聞いたことある話ですよね。しつけとはむやみやたらに厳しくすればいいというものではないのが人間で見ても動物で見てもよくわかります。厳しすぎるしつけはしつけではなくただの暴力です。暴力で支配されていた人たちというのも似たような行動をとるようになります。
叱るという支配の時代の終わり
駅伝で最近突然強くなった青山学院でも上下関係をなくしたというのが話題になっています。もうそうやって縦のやりとりで何かがうまくいくという時代は終わりつつあります。儒教的な教えというのは上下関係ですべてを縛るものではないですが、そういった性質の悪いところだけが今の社会を蝕んでいます。欧米では叱るという教育が意味のないことはもっと早く段階で気づいているので、物事を話し合いで解決しようとします。そして、何より押し付けて何かをうまくいかせようとはあまりしません。動物であっても人間の消費物ではなく、ともに過ごすパートナーです。(もちろん、うまくいかない例はたくさんありますが)
動物からのメッセージ
動物が人間にとって害のある行動をすると、人間側でどうしてそういう行動をしてしまうのかと調べたりします。ネコであれば縄張りがないからかもしれないですし、運動不足かもしれません。イヌも散歩をしないとどんどん運動不足になって、体調が悪くなります。そんな風に動物が「どうして」そういう行動をするのかを考えます。私達人間は他の人が「どうして」そんな風な考え方、感じ方をするのかをほとんど考えようとしません。
それではお互いのストレスが溜まってしまうのは今までのお話でわかることだと思います。
価値観を認め合う多様性の時代へ
動物と人でできる価値観の共有ならば、人同士なら言葉を使えばできるはずです。もちろん、合わない人もいます。それでも、少なからず合う人はいて、そんな人達があちこちで価値観を認め合える多様な社会になっています。あなたは一人じゃありません。そんな仲間づくりの一歩にまずは実践心理学講座に来てみませんか?