【傾聴】善意のナイフが胸に刺さる時
一生懸命に頑張っても結果がでない
特にメンタル関係の問題を抱えている時にはそうなってしまう事が良くあります。周囲にいる優しい方がそれを見かねて助けようとします。その時に一点、注意をして欲しいのです。その人はありとあらゆる方法を試して、人の何倍も何倍も考えて、たくさんの情報を集めて、努力もし、覚悟もしてここまでやってきたのかも知れません。いわゆるマイノリティーと呼ばれる状況にいる人は一様に同じ状況にあります。
理解の無い善意のナイフが一番痛い
もし、それを「ああ、婚活の悩みね、、、それは、、」とか「人間関係ね、、、そういうのはさ・・・」とろくに状況も聞かずに善意でアドバイスされたらどうでしょう?その方はその方法を試した事が無いのでしょうか?その方法でも血のにじむような努力をしたかどうか確認したでしょうか?善意から来ているメッセージが「でも、私の事何も聞かないで、、理解もしないで、、興味も実は無いんじゃないですか?」そんな風に見えてしまったら悲しいですよね。そしてその悩んでいる人はまた相談できる仲間を一人失います。
その人の話になるまでまず聞いて
「うつ病」「婚活」「人間関係の悩み」「被災者」「○○のマイノリティ」など単語が当てはめられる限りはその言葉がさしている人は数百万人かも知れません。「うつ病」で苦しんでいる数百万人の人が全員同じわけが無いのです。ですから、「うつ病・・それはね、、、」とアドバイスするという事は数百万人を見ながら何となく答を言っています。「○○さんが言っている、苦しんでいるうつ病」はどんな症状なのか?どんな事を試したのか?一番つらいのはどんな時なのか?誰がそれに関わっているのか?それを詳しく聞いていくとその「うつ病」は対象者が○○さん1名になります。そこから「○○さんのうつ病」「××さんの婚活」についてコメントをし始めても充分なのです。