決断のタイミング
九死に一生の決断
私が人生で初めて出産を体験した時の事です。予定日が近くなってきて、コレが最後の健診だ!という時に子宮を刺激してしまい産婦人科からの帰宅途中からだんだんお腹が痛くなってきて家に着いた時には既に陣痛に繋がってしまったのです。まだ陣痛も始まったばかりでお腹を摩りながら背中も摩り座っているのも大変でした。健診中に先生が「子宮を刺激したからちょっとお腹が痛くなるかもしれないよ」と言っていたので、少しの我慢だと思っていたのですがお腹の痛みはドンドン増すばかりで張った感じもドンドン感覚が狭くなってきてコレは本当に陣痛だ!産まれるー!と思いその日の夜に産婦人科に駆け込みました。陣痛はもう2分間隔で身体は痛いしだるいしで、すぐ産まれるかと思っていたのですが子宮は3センチしか開いておらずおかしい!3センチではこんなに苦しい訳ないよ、と一晩放置されました。
あまりの激痛で嘔吐が始まり、お腹も腰も痛いし気持ち悪いしで苦しみながら朝になり、子宮も確認してみたらまだ3センチ!これでは私の体が持たないと言われ、泣く泣く帝王切開に了承しました。お腹を開けてみて先生は骨盤が狭くて頭が落ちてこれないんだ!コレは帝王切開で正解だったね。もう少し決断が遅かったら危なかったよ、と言われました。私は元気に産声をあげている我が子を見て「生まれて来てくれてありがとう。
そして「生きててよかった」と心の底から思いました。
つらさの絶対値
プロのお医者さんでも痛さ、つらさの原因はぱっと見ではわからないものです。そのつらさがどこから来てどういうものなのかがわかって初めてわかります。そのときに普通はこんなにつらくないだろうから、私はまだつらくないんだと変に自分のつらさを否定してもしょうがありません。人によってつらさの絶対値は違います。赤ちゃんにはちょっとの刺激も号泣するほどのものですか、大人になってしまえばどうということはありません。そういう差が大人同士でもあるのです。
これはメンタル不全でも同じです。同じ病名を抱えていてもそのつらさというのは人それぞれです。寝返りを打てないほどつらい人もいれば笑いながらつらい人もいるのです。だから、人と比較してつらいのを我慢して無理にがんばることもないのです。しかし、人のつらさを見るときに自分を基準に考えてはいませんか。自分はひどい目にあったのにこんなことでつらいというなんておかしい、と人を見てしまうと本当のことは何も見えなくなってしまいます。
男性の敵は男性、女性の敵も女性、こんな構図はこういうところからきているのかもしれません。そんな風にギスギスした関係でなく、お互いを尊重し合える環境にいればいろんな価値観が広がるとは思いませんか。実践心理学講座にはいろんな悩みの方がいる、そこに優劣はありません。
それがわかるだけでも気持ちは楽になりますよ。