花粉症と嫌いの秘密
花粉のアレルギーがある人にはとてもつらい季節になってきましたね。私もこの文章を書きながら目元のかゆさを抑えるのがやっとです。こんな春を20回以上も繰り返してるのにちっともよくならない花粉症にはうんざりします。こんな私ですが、これでも以前よりは花粉症がだいぶ緩やかになりました。今年に関しては薬はまだ飲んでいないです。昔は喘息をおこしてこの時期は生きた心地がしなかったにも関わらずです。どうしてだろうと考えてみると、単純に大人になって体が強くなったりしたこともあるかもしれませんが、花粉のことをなんとも思わなくなったことがあるかもしれません。こんな風に気にしなくなることで花粉の季節はツライという刷り込みから抜けるだけで症状が良くなったりすることがあるのです。
嫌いなものを無条件に嫌いだと思い続けてしまう
私たちは一度嫌いだと思ったことをなかなか変えられません。一度、食わず嫌いになった食べ物があって克服したことある事がある人はわかるかもしれませんが、どうしても食べられないものというのを食べたことを想像しただけで少し気持ち悪くなってしまいます。それが私の場合はカキでした。それでも周りの人がほぼ一年中、かき小屋に言ってカキがおいしいという話を聞かされ続けました。そんな風においしいと聞かされていると、少しずつ興味がわいた私は特別にいいカキが安売りのときに生ガキを食べてみました。そうすると、長年ずっと天敵だったカキがとってもおいしいものだったのです。
このことからわかることは私たちは、一度思い込んでしまうと必要以上にそのものを嫌ってしまうということです。そのこと自体が私達の体調をも左右してしまうということです。
興味のないことの本当のおもしろさを私たちは知らない
このことを裏返してみると、まったく興味のないことのおもしろさというのを私達はまるで知らないことになるのです。コントラクトブリッジというトランプのゲームはご存知でしょうか。これは世界で最も知的な遊びとも言われていて、欧米では比較的人気な遊びの一つです。しかし、日本では競技人口が少ないためにプレイできる人はとても少ないです。一度、ルールを覚えてしまうととても楽しい遊びですが、ほとんどの人がこのおもしろさを知りません。
おそらく、この話を聞いてもやってみようと思う人はいないと思います。しかし、ここにこそ、一度こうだと決めつけてしまうとそれ以上のことを考えられない私達の認知の弱さが現れているのです。こんな風に知らないだけでやってみたらおもしろいことというのは無数にあるはずです。
どうしても嫌いな人の特徴
嫌いなものに少し話を戻すともう一つ嫌いなものに対する特徴があります。お一人嫌いな人を思い浮かべてください。その人の特徴をなんでもいいので一つあげてみてください。そうすると、その人の嫌いなところはその特徴といくつかの特徴だけであるにも関わらず、その人のすべてが嫌いなはずです。そんな風に気に入らないことは部分であるにも関わらず、そのすべてが嫌いになってしまうことをホーンズ効果といいます。この話はスギ花粉にもつながっていて、スギ花粉が嫌な人はどの植物かに関わらず花粉そのもの自体が嫌いになっていることでしょう。昔の僕がそうでした。嫌いすぎて、何故か桜の花粉に反応して花粉症が発動してしまうくらいでした。
嫌いという刷り込み
嫌いなものを好きになりましょうというわけではありませんが、必要以上にそのものを嫌っているというのは自分にとって負担である可能性があります。ただこの嫌いという感覚を自分一人で手放すというのは少し訓練が必要になります。ほんとうに嫌いなのか、どこが嫌いなのかということをはっきりさせていき、その認知を変えるために実は思っているほど嫌いではなかったということを少しずつ認識していく、こんなちょっとずつの繰り返しが必要になってきます。これを一人でやるというのは少し難しいです。そんなときに使ってほしいのがカウンセラーという存在です。カウンセラーに話すことで自分の中の考えが自然と整理されていき、うまく認知を変える方向へと導く技術を持っています。そんなカウンセラーに出会えるのが実践心理学講座の役割でもあります。顔を知らないカウンセラーに何か悩みを話すというのを抵抗がある人もいるかと思います。そんなときでも一度、講座を通して顔を合わせているので、心配することなくカウンセリングをお願いすることができます。
カウンセラーと出会う場所の一つとしても実践心理学講座を利用してみてはいかがでしょうか?