馬との信頼関係で元気になる身体と心
ホースセラピーのボランティア
私は以前に知人の紹介で、「ホースセラピー」という身体に障がいを持った方専用の乗馬クラブのボランティアをしていました。
ホースセラピーは、障がい者の身体や心のリハビリが目的で、乗馬を通して神経系統、骨格筋の発達を促進し、左右のバランス感覚を養うことなどで能力向上を目指す治癒、治療をするという目的があり、私は主にその会員さんのサポートや馬の世話などをしていました。
そして、私自身もボランティアではありましたが、実際に馬を引いたり、乗馬の練習をしながら、乗馬の難しさ厳しさを学んでいきました。
死を覚悟したことも
そんな中、馬の世話面では思っていた以上に体力作業が多く、馬房に入って馬たち糞の掃除をしたり、エサの用意をしたり、ベッドを整えたり、また153cmしかない私の身長で馬の歩幅に合わせてリーディング(馬を引く)するのも、できるようになるまで何度も何度もやり直しをさせられたり、ボランティアにもかかわらず、休みの日に朝早くから乗馬クラブへ行くことが本当に大変でした。しかも馬は近くで見ると本当に身体が大きく、巨体の割には性格が基本臆病なので大きな音にすぐ驚いて走り出したり、蹄の掃除中に蹴りを入れてくる素振りを見せたり、食事の時間には興奮して早く馬房に戻りたがりるので、レッスン後に馬の毛並みを整え馬房まで運ぶ作業は、ものすごい引っ張られるし一番嫌いな作業でした。一度、作業中に興奮気味の馬に踏まれそうになったときは死を覚悟したこともあるくらい大変な仕事でした。
人と馬の信頼関係
しかし、自分で手綱を通じて馬と心を通わせつつ、支持しながらレッスンできるまでに上達していることには本当に驚いたのを今でも覚えています。その中でも、何年も前から通っている身体に障害を持った会員さんが、最初は神経の麻痺で動かすことができなかった手や足も、徐々に動かせるようになってきていることがとてもうれしかったのをよく覚えています。人間と馬との信頼関係は本当にすごいものだ、と感動しました。
8年のうつ病も抜けれる人の心の力
あなたには心から信頼しあえる人やペットはいますか?きっと、ホースセラピーでは当事者と馬との信頼関係だけでなく、馬とスタッフ、スタッフ同士、そして、スタッフと当事者の信頼関係がしっかり築けていたからこそ効果が出たのだと思います。
実践心理学講座では8年間うつ病だった人がたったの30日、4回の受講でうつ病完治宣言をした人がいます。その人は今、カウンセラーとして日々活躍しています。そんな人が出てきたのも、人の心というのは薬よりも効くということなのではないでしょうか。自己肯定感が低い人や人間関係が苦手な人こそ、暖かい人の心に触れて、信頼関係を築くことで元気なっていけます。
あなたも暖かい心の人たちと一緒に信頼関係を築いて元気になってみませんか?