富士山が見える大島の福祉施設にてカウンセリングと講座を開催しました
2月の終わりごろ、東京都からジェット船で2時間ほどのちいさな島にある藤倉学園さんからのご依頼で、椎名先生は大島へ。
2日間の日程で、福祉施設などで働く方のカウンセリングを行い、講演を行ってきました。
今後、福祉や介護の業界でもカウンセラーが必要になる時代がやってきます。
その現場にいち早く足を踏み入れた、先生の出張風景のご報告です。
お金や評価ではない思い出や愛情を引き出すカウンセリング
9時の便で調布飛行場を飛び立ち、眼下に横浜、八景島、猿島のあたりをみながら、大島に到着。
大島は東京都から数時間先にある小さな島です。
交通手段は、ジェット船・8時間かけて行く汽船・小型ジェット機の3つです。
大きな飛行機が降り立てない島なので、小型ジェット機での移動でした。
空港に着きドアを一つ開けると藤倉学園さんの方が大声でお出迎えです。
2月~3月は椿祭りの最盛期。それを横に見ながら1日目のカウンセリング先である藤倉学園へ。
藤倉学園とは
藤倉学園は大正8年にまで歴史が遡る福祉施設です。学園の庭には山があり、都会では考えられない広さを誇っています。
先生は到着すると休む間もなく、4人施設の方とのカウンセリングが始まりました。
みなさん誠実に生きるがために悩みを抱えています。
技術やお金、評価よりも、大事な居場所や愛情、思い出があることを話しをしながら徐々にわかちあい、涙を流しながらのカウンセリングでした。
調理部の方ともカウンセリングでお話しをしていた先生。お昼ご飯のデザートだったモンブランのおいしさに感動していると
「食べ過ぎちゃったなぁ~」
とポツリ。調理部の方とのカウンセリングで、作っていただいたお昼ご飯も感慨深く思えてきたそうです。
初めての施設とあって、ティッシュの場所もわからずにおろおろしましたが、先生とお会いできて本当に良かったと言っていただけて良い時間を過ごすことができました。
余裕がない中で愛を込めた仕事がしたい
その後、大島にあるもう一つの「福祉法人恵の園」さんへ。
人材が足りない環境で一生懸命に頑張るスタッフの方々へ、椎名先生が愛のこもった仕事をするコツをお話しすると、参加されている人たちは大きくうなづいていました。
福祉の仕事をされている人たちは、自分自身も余裕がない中で日々の業務に当たっています。少しでも間違えばハラスメントや虐待にもつながる危うい環境で働いています。
そんな中でも大事なことを忘れずにいるために先生の言葉が深く刺さったようでした。
最後は個別質問の時間があり、先生は真剣に優しく1人ずつ最後まで話を聞いて受け答えをされていました。
1対1の会話が始まって、30秒で独特の空気感の中に相談者も椎名先生も入っていく様子が何かの魔法のようでもあります。相談された方は目を赤くしながらも、何かをつかんだ様子で教室を後にする光景が印象的でした。
ずっと世界はつまらないと思っていた
夕飯をご馳走になりながら、先生と大島のスタッフさんが話し込んでいます。
外からはわからない、見えない大変さや喜びを教えてもらいました。
大島に古くからある海の幸や歴史、火山、明日葉、温泉、災害・・・たくさんのことを教えてもらうたびに、世界は広がっていきます。
各地を回るほど自分の世界は広がっていくよね。部屋で想像していた時には世界なんてつまらないと思っていたよ
とみなさんとのお話のあと、先生が話してくれました。
1人で部屋にこもっていたときから1歩外へ出ると、自分の知らない場所や励ましてくれる人との出会い。自分の存在で救われる人がいてくれることを知ると、どんどん世界が広がるということを一番体感しているのは椎名先生自身なのかもしれませんね。
本日のおまけ
恵の園さんの講演後、車に乗って移動していると先生が「富士山ですよー!」と嬉しそうに車から降りて、非常に強い風が吹いている海岸に向かいます。
先生! 風、強いですよー! 風邪ひきますよー!
すると、富士山を背に自撮りを開始!
その時間わずか10秒・・・あっと言う間に車に戻ってきました。
「はい。もういいですよ~」
・・・もー、ほんといそがしい先生です。
その時のお写真はこちら!
右側にうっすらと富士山が写り込んでいるの、分かりますか?
縁起のよい富士山を見れたので、2日めの藤倉学園さんの講演も上手くいきそうですね!