福祉は人の人生、命に触れる仕事。仕事の意味を忘れた人に伝えたい講演を大島で開催しました
こんにちは。
東京都の離島である大島の「藤倉学園」さんで講演をした椎名先生。
今回の出張は1泊2日の弾丸ツアーでしたが、たくさんの方のカウンセリングと出会いもあり、帰ってきた先生はとても楽しそうでした。
大島での経験は先生にとってどんなものになったのでしょうか。
記事では、2日目の先生を追いかけてみたいと思います。
このページの目次
大島のペンションすばるに泊まると少年の心に戻れる
今回の訪問は、大島のペンションすばるさんにお世話になりました。
翌朝、先生は散歩をするよと言っていたのに、なにやらペンションのオーナーと話し込んでいる様子です。
先生がペンションに飾ってある、ボーイングやライト兄弟の飛行機の模型に気がついて質問をしたところから話が盛り上がり、色々なお話を聞くことができました。
ペンションすばるのオーナーさんは元飛行技師
ペンションすばるさんのロゴは飛行場です。
なぜ飛行場? 気になって聞いてみたところ、ご主人は前職でボーイング767、777の開発をしていたそうです。
◆ボーイングとは?
アメリカのボーイング社が開発している大型ジェット旅客機。日本ではJALやANAなどの代表的企業が導入している。
飛行機を1機作るのに何年かかると思いますか?
なんと! 10年もかけてコツコツ失敗と成功を繰り返して出来ていくそうです。
開発は、最先端の技術を使った素材を進化させたり、デザイン、ホスピタリティー(おもてなし)の進化などの折り合いが合わないことも。
素材の耐久性が不足していたり、力学上は針のような形にしたいけれどそれだとお客さんのスペースがなかったりと調整や、進化とのぶつかり合い、折り合いと妥協を越えて出来上がるそうです。
オーナーのお話を聞いて、何でもすぐにできると思っている人、試行錯誤をしない人、何度も何度も試行錯誤を繰り返す人との違いは、人の心理や組織論にとても似てます。
職場での人間関係を聞いた先生は何かを感じたようで、講義でも積極的にそのお話をしていました。
涙があふれた藤倉学園での講演
日中は、藤倉学園さんでの講演を2回行いました。
どちらの講演も2時間という長丁場にも関わらず、壇上に上がって説明をしたり、教室の後ろの方に座っている人の近くまで移動したりと、いつもと違う環境でも椎名先生はノリノリでお話ししています。
講演のテーマは「かけがえのないもの」です。
講演中は参加者のほとんどが目に涙を浮かべて先生のお話を聞いています。
休憩時間には「泣かされてしまいました!」と先生に話しかける人も。
途中、段差に飛び乗ろうとしてスリッパが滑ってコケるなどひやっとする場面もありましたが、そこはいつもの椎名先生!軽やかに笑顔でコケを訂正して参加者の皆様の笑顔を引き出していました。
参加された方は大満足の様子で、お昼休憩です。
福祉という仕事は人を大事にする仕事
お昼は、受講されたみなさんとお話ししながら昼食を食べました。
皆さんとお話ししているうちに、ついカウンセリングモードの椎名先生。限られた時間の中で、一人でも多くの人と関わろうとアンテナを張っていることがよくわかります。
講義の中で先生は藤倉学園の歴史にも触れ、こうお話ししています。
大正8年にこれだけの施設を作るには、大きな覚悟や想いがあったのだと思います。
みなさんが同僚や利用者さん、その家族のことを本気で思うならどんなことでもできます。
福祉という仕事は人の人生、命に触れる仕事です。みなさんがここで毎日経験している、人を大事にする気持ちこそが今の日本全体に必要なことです。
なんのために生きているかわからない人、仕事の意味がわからない人にみなさんの毎日の実感を是非伝えて欲しい。
藤倉学園が発信源となって、日本人の生きかたの方向性を示しても良いんですよ。
と参加者の目を見ながら語る姿に手をぎゅっと握りしめる人たちがいました。
みなさんの心の中にある仕事の価値に触れ、職場の本質に触れ、何かの重要な役割を感じ取っているかのようでした。
講演後の質問タイムは、質問に真摯にに応える先生と皆様の現状を変えていきたいという気持ちが輪をかけて非常に盛りあがります。
先生、もしかして帰らないつもりですか?というくらい、出発時間ギリギリまで質問に応対していました。
先生は空港ギリギリの時間で藤倉学園を飛び出すと、次から次へと職員が自分の車で追いかけてきて空港まで皆さんが駆けつけてきます。結局、離陸直前まで藤倉学園の方々に囲まれてお話しする先生はとても嬉しそうでした。(なんだか芸能人みたいですね)
いよいよ飛行機に乗り込む時間です。
他の乗客(小さい飛行機なので15名くらい)と歩き始めた時、空港の2階の展望台から見送りの人たちが
「椎名先生~!」
と叫んで手を振っています!
その日は、他の乗客の見送りは居なかったようで先生はとても目立ってしまい、ちょっと恥ずかしそう。
それでも車に乗って、飛行場まで見送りに来てくれた大島の人たちは、先生が飛行機に乗り込んでも窓に向かって手を振り続けています。
生きていると、これだけ短時間に人と人が深く繋がれて素敵な場面に目頭が熱くなる一コマでした。
おまけの椎名先生
先生はたくさんのたくさんのお土産をもらい、両手にいっぱいの荷物で搭乗手続きをしていると・・・
「重量オーバーです!」
やっぱり!!
おろおろしながら追加料金を払っている姿が先生のお話ししている計算や理屈ではなく、人の思いを大事にすることだなと思えました。
あの荷物は大島で出会ったみなさんの思いなんですね。
こうして、椎名先生の大島弾丸ツアーは無事終了しました。
さて、これから広がる世界でどんな出会いがあるか楽しみでワクワクしますね!
大島弾丸ツアー1日目でも先生奮闘のカウンセリング!ぜひ読んでくださいね
宿泊でお世話になったペンションすばるさんのサイトはこちらから
社会福祉法人藤倉学園さんのサイトはこちらから