家族とは、
血のつながりがある者のことではなく、共に語れる物語がある者同士のことである。
という言葉をどこかで目にしたことがあります。
この言葉には、家族に限らず、人間関係の根っこのようなものを感じます。
今日まで自分が歩いてきた道のり。
壁にぶつかったときのこと。
最近ハマっていること。
思い出深い場所。
こころ動かされた映画や本のこと。
懐かしい音楽。
ほんの一部分でも、
互いの物語を共有し合ったとき、人は他人から仲間になります。
私は心理カウンセラーとして、
これまで1000人以上のクライアントの物語に耳を傾けてきました。
けれど、その1000人は私の物語は知りません。
カウンセリングはクライアントが喋る場所であり、
カウンセラーが自分の話しをする場所ではありません。
そして、私もそれは望んでいません。
一方で、この関係は人が本来持つべき健全な人間関係からかけ離れているとも感じます。
“互いに” というのが肝心なのではないでしょうか。
「元気になったよ!(カウンセラーさんの前なら)」
「人と喋れるようになった!(カウンセラーさん相手なら)」
その先に必要となるのは
家庭や学校、職場、またはそれ以外の様々な場所で、
人と繋がりながら社会の一員として生きていくこと。
あなたには、物語を共有できる相手がどのくらいいますか?
実践心理学講座は、その講座の内容自体も、
精神科医が自ら足を運んで学ぶほど価値のある
『ほんとうに大切なこと』が詰まったものです。
講座に参加して勉強する。
というスタンスで参加していただいても必ず得るものがあるはずです。
けれど、せっかく参加するなら実践心理学講座の醍醐味を全部味わいたい!
という人は、ぜひこの場所で新しく出会う誰かと物語を共有してください。
そして、実践心理学講座のこれからの物語を共有し、
一緒に作っていくことができるのであれば、こんなに嬉しいことはありません。
浜端望美