医療現場や介護現場、場合によっては教育現場などでも不安を訴える人の対応をする場面があります。

例えば何かの病気を抱えている人は自分自身の体調に対して不安を持っていたり、介護をされている人も不安の中で生活していることがよくあります。そしてこのような不安な気持ちを表に出すことができずに1人で抱えていると様々な問題が引き起こされてしまいます。

傾聴による患者さんの不安の軽減

患者さんは他の人に理解してもらいにくい症状を抱えています。

そしてその症状に伴って、生活が制限されていたり、いろいろな人に迷惑をかけていると言う思いや申し訳ないと言う思いが患者さんの不安を言葉にしにくい状態にさせています。傾聴することによって、そんな言葉にしにくい、あるいは気が引けてしまっているような心の声を聞き出すことができれば患者さんの不安の軽減につながります。

そして、そのような信頼関係がベースにあることで、心の問題以外の治療や日常生活における様々な問題を解決しやすくなります。

それは心が通じ合ってると言うこととより重要な情報を治療者側が把握することができると言う事でもあります。

対応が苦手な医療関係者が多い

しかし実際には医師や看護師の中にコミニケーションの取り方がよくわからない方も少なくありません。

対応が難しい質問を投げかけられた時や不安定な患者さんに大きな声を出された時など対応に苦慮することもあります。傾聴の基本は情報処理ではなく、その人がその時に伝えたかった気持ちは何か?それをキャッチすることにあります。

最低限それを忘れずに対応するだけでも医療現場におけるミスコミニュケーションを減らすことができます。