傾聴の「おうむ返し」についての練習会が開催されました。

オンラインでの練習会なので東京、千葉、神奈川の方をはじめ地方の方も参加されていました。「おうむ返し」を形式的にやっている人は「おうむ返し長いな!」と思われています。これは残念ながら傾聴を勉強している人ほどその傾向が強いことがわかっています。よりよい「おうむ返し」とは?そして、プロが使う裏技とは?を練習・学習しました。傾聴の練習会の様子をご報告します。

 


1.今回のテーマ「上手に使いたいおうむ返し」

なぜ、おうむ返しはどんな時に使ったらよいのでしょうか?
詳しくはhttps://wp.me/p73B1h-h1に記事がありますが、おうむ返しはたくさん使うと効果が薄れてしまいます。のんべんだらりと使う心理カウンセラーやそのように教えているスクールがありますが、実際に使ってみると分かります。正確に言うと悩んでいる人は「このおうむ返し長いな」と感じているのです。

告知を見て集まってくださった方、10数名で傾聴の練習会を開催しました。無料で参加できますので、傾聴に興味がある方や傾聴のスキルを磨きたい方、練習場所が欲しい方は次回、是非ご参加ください。無料で参加できます。

(次回)傾聴練習会 2017年12月22日(金)19時からオンラインにて

 


2.おうむ返しの難しさ

おうむ返しはピンポイントで使うと非常に効果的ですが、使い方によってはノイズになります。その境目は使われている人が気になるかどうかです。話をしているのにおうむ返しで話が中断するようではやり過ぎです。一般の人はおうむ返しが少なすぎて、心理カウンセラーはおうむ返しをやりすぎる傾向にあります。

 


3.傾聴練習会「おうむ返し」考

おうむ返しをするポイントは感情が動いたところです。これは必ずしも「楽しい」「嬉しい」という単語を使った瞬間ではなく、感情が動いた言葉、感情が動いた仕草、感情が動いた呼吸のリズムなどに反応することを意味します。「山!!!なんですよ」と感情を込めて話をされれば、「山」という一見無機質な名詞でも十分におうむ返しをする対象となり得ます。


4.参加者の感想

参加してくださった皆さんの感想をご紹介します。

傾聴が上達すればするほど小さい反応で相手の感情を引き出せるようになるので「おうむ返し」を使わなくなることが感覚的に理解できました。また、声の変化による「おうむ返し」のバリエーションが「おお、なるほどと思いました」

傾聴の本質に触れるほど傾聴の奥深さを感じています。形式的に「うなずき」「あいづち」とか「自己一致」「受容と共感」と学ぶことがどれほど逆効果かがわかりました。今まで傾聴を学んできた違和感の理由がつかめた気がします。

オンラインだからこその難しさがありますが、知らない方と練習できるのはとても刺激になります。ありがとうございました。


5.「傾聴の時の態度」12月8日(金)19時〜

19時から または 20時から 1時間 誰でも参加できます!

12月の4週目の金曜日、「傾聴の態度」の練習会をオンラインにて開催します。どんなタイミングでおうむ返しをすれば良いのか?おうむ返しと言いつつ、おうむ返しになっていない返し方とは?その辺りをみなさんとともにじっくり掘り下げ、練習してみたいと思います。