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「普通がいい」という病

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カウンセリングを受けに来る方の多くが「贅沢を望むわけではないんです。ただ、普通に暮らしたいんです」と言ったように「普通」という言葉を使います。1990年ごろはパソコンを持っていないほうが普通でした。2000年ごろは多くの人がパソコンを持っていました。今はスマホを使いこなせるのが普通で、パソコンができない若者が増えているといいます。何をもって「普通」と呼ぶのか?を考えないまま普通を求めることは基準のない競争に巻き込まれることを意味します。
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「あなた遅れていますよ」と煽るテレビや雑誌

例えば夕方のニュース番組を見ると「・・って知っていましたか?」と言ったようなコーナーをやっている時がある。多くの場合、まだあまり認知されていないが流行させたい人がいるキーワードや概念を取り扱う。普通を盲信する人たちはその煽るような番組に乗せられて、ブームを起こす。バナナダイエットが良いと放送すれば、われ先にバナナを買い求めるようになり、「今年は黒が流行っています」と放送されれば黒を買い求める。何故ならばそれが「普通」だと信じているから。自分なりの「普通」とはなんだろう?と考えさせられる一冊。カウンセラーとしては必ず読んでおいたほうが良い一冊と言える。

頭とこころのバランスを取り戻すヒント満載。私たちはあまりにも「~しなくてはいけない」という言葉に縛られていないだろうか? 常識と思っていた言葉の手垢を落とし、「自分らしく生きる」ための10講。(講談社現代新書)

情報源: 「普通がいい」という病~「自分を取りもどす」10講 (講談社現代新書) | 泉谷 閑示 | 本 | Amazon.co.jp

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