自己肯定感の低さを大人になるまで悩んでいる人も少なくありません。自己肯定感が低いと人との関わりが依存的だったり、疎遠になったりと距離感がつかめず、交渉ごとは譲ってしまうので成立しません。そんな大事な自己肯定感ですから、大人になってから自己肯定感を高めたいと感じる人も少なくありません。

大人が自己肯定感を高める3つの方法

自己肯定感を高める瞑想法や自己肯定感を高めるカウンセリングメソッドなどはたくさんありますが、一過性のものがほとんどです。そもそもひとりで部屋で瞑想したり、カウンセラーと二人でカウンセリングをしても人生のほとんどの問題は解決しないからです。

1.友達を変える

大人になって自己肯定感が高めたいと思っている人の周りには自己肯定感が低い人がたくさんいます。本当に自己肯定感が高い人は「自己肯定感」という言葉を知らなかったりします。類は友を呼ぶという言葉がありますが、お金持ちはお金持ちと付き合い、自己肯定感が低い人は自己肯定感が低い人と付き合います。大人になってから自己肯定感を高める最も手っ取り早い方法は自己肯定感が低いグループから抜け出し、自己肯定感が高いグループに引越しをすること。そしてなじむことです。ここで注意したいのは自己肯定感が低い人には本当に自己肯定感が高い人と自己肯定感が高いように振舞っている人の違いがわからないことです。本当に自己肯定感が高い人と知り合うことができれば傷つかずにグループに入れてもらうことができるでしょう。振舞っているだけの(無理している)自己肯定感が高い人のグループに入ってしまうと余計に傷つくことが多いので要注意です。

2.人生に対する向き合い方を変える

自己肯定感がどうこうといっていられるのはある程度生活に余裕があるからです。貧しいとか失業していると言っても誰かが助けてくれる。一週間本当に何も口にできないような状態では自己肯定感は重要な要素ではなくなり、しがみついてでも食べ物を口に入れようとするかもしれません。多くの日本人は失業しないように金銭的に困らないように資本主義のゲームをこなしています。生きる死ぬとは全く関係のないところでほとんどの人が生きています。そのゲームの中で自分の存在や価値などを考えるのも良いですが、私たちは人生をやっていることを忘れてはなりません。資本主義のゲームを上手にこなす以上に大事なことがこの世の中にはたくさんあります。それに目覚めることができた瞬間、「ああ、あと自分の人生はどれくらい残っているのだろう?」「あと何回、こうして桜を見ることができるだろう?」と考えるようになります。「人生の終わりが来る前にやることをやってしまおう!」そう思った瞬間に自己肯定感が上がります。傍観者から主人公になるからです。

3.小手先の心理学に惑わされない

自己肯定感を高めるために「ネガティブワードをポジティブに」のような心理学がたくさんあります。自分の実力が足りなくて失敗したのに「これも良い経験だ」とポジティブに考えてもまた実力が足りなくて失敗するだけです。「些細なことにありがとう」という教えもありますが、自分が人生を全力で生きていないのに「ありがとう」と思う余裕があるでしょうか?劣等感や羨ましさが先行して、心の底からありがとうとはできないかもしれません。感謝の気持ちは地べたを這いつくばりながら気持ちを切り替えて無理やり言うものではありません。あなたの人生を頑張ってくださいね。と心から言えるくらい自分の人生を頑張っている人ができるのです。あまり小技にこだわりすぎると余計に迷子になるので大人の人は注意が必要です。

実践心理学講座/自己肯定感の高め方

実践心理学講座では主要な講義の一つに「自己肯定感の高め方」を入れています。なぜなら、家族円満、就職、恋愛、さまざまな場面で必要なのが自己肯定感だからです。自己肯定感が低いまま、学歴や資格、地位、一軒家などを手に入れても虚しいだけです。逆に自己肯定感が高ければそんな飾りに振り回される必要がないことがわかります。

自己肯定感の高め方