父を待っていてくれた娘
煩わしいとすら思っていた家族
僕は若い頃がとんがっていて、おおよそ自分が真っ当な大人になれるとは思ってもいませんでした。
ましてや家族を持つなんてことは思いもよりませんでしたし、むしろ煩わしいとすら思っていました。
しかし、縁あって今の家内と出逢い、僕のことを理解してくれて、結婚し、彼女のお腹に僕の子供を授かりました。
大きくなる家内のお腹に自分の子供がいるという事実は受け止めれましたが、父親になるという実感は正直全く湧かなかったというのが本音です。
出産予定日も間近に迫った時、僕は出張を命じられました。
この出張中に家内が産気づいたらどうしよう?
立会い出産はほぼ無理だな…。と諦めていたのです。
父親になれた瞬間
予定日を1日過ぎ、2日過ぎ、3日過ぎて出張から戻れる日になりました。
帰途に着く新幹線、家内からはまだ陣痛は無いとのメール。
ジリジリとした時間の中、あと30分で最寄駅というところで、家内のお義母さんから陣痛が来たとの連絡が入りました。
最寄駅に着き、急いでタクシーに飛び乗り、産婦人科に一目散に向かうと、痛みと戦う家内がそこにいました。
僕は無事に立ち会い出産に間に合いました。
いや、お腹の子が僕の帰りを待っててくれたんです。
僕が出来ることといえば家内の手を握り、声をかけることくらい。
数時間後、無事に女の子が産まれた瞬間はまさに生きていて良かったと実感させられた瞬間でした。
あんなに自分が父親になるという自覚が無かったはずなのに、娘が産まれた瞬間に僕は父親になっていました。
僕の帰りを待っててくれた娘。
今度は彼女が生きていて良かったと思える様な瞬間を僕が作ってあげるのが人生最大の目標です。
目標ができる瞬間
何か目標ができたときのことを覚えていますか。きっとそのとき、全身がやる気に満ち溢れて、生き生きとしていたはずです。目標というのは、達成できるかどうかも大事ですが、毎日の生活を楽しくできる力を持っています。メンタル不全になってしまうと、○○しなくなる、○○が治るなど目標もマイナスな言葉に引きづられてしまいます。
目標は△△するという力強さがあると活力になります。○○が治るというのはどういう意味か考えるときっとあなたの考えるありたい姿が見えてくると思います。それが見えてくるとどんどん前向きなエネルギーが沸いてきます。実践心理学講座ではそうやってどんどん前向きになっていった人がたくさんいます。そんな人のエネルギーに触れて、あなたも毎日を幸せにすごせるようになってみませんか。