心の中の壁の壊し方(実践心理学講座 特別編)
7月15日(金)19時からの実践心理学講座ではイメージワークをご紹介します。
心の中にできてしまった壁。これが私たちの足を止め、気持ちを重くします。
「人生の壁」
「人間関係の壁」
「記録の壁」
私たちは さまざまな壁に阻まれて前に進めなくなることが あります。まるで見えない壁が自分の前に立ちはだかっていて、かたくなに私たちが前に進むのを拒んでいるかのようです。そして困ったことにその壁は「自分の心の中」にあります。
このページの目次
注意して動画をご覧ください!
是非動画をご覧ください。
元気な人たちが盛り上がっているのではありません。
元気がない人がここまで盛り上がれるのです!
越えようとすると威嚇射撃!
崩壊前のベルリンの壁のような、、
私は小学生の頃から他人との関係が上手く築くことができませんでした。そのため、しょっちゅういじめに遭っていました。社会人になってからもいじめ(パワハラ)は続いていました。
特にひどかったのは22歳から24歳の頃で、私は相手に対して普通に接しているだけなのに何故か怒鳴られたり、長時間説教をされたり、内線で話していた相手から「鼻息が荒い」と言われたり等されました。
うつになって退職するまで私と他人との間には常に見えない壁が存在しているように感じていました。その壁は想像できないくらい大きくて高いものでした。イメージとしては崩壊前のベルリンの壁です。壁の向こう側に行こうとすると威嚇射撃をされる感じです。私に悪いところがあるのかもしれないと思い、丁寧な話し方を心がけたり、敬語を勉強したり、相手に伝わるように話したり等の努力をしてもパワハラが和らぐどころかますますひどくなっていきました。そのため、自信をなくしていき、職場の人や友人たちにもいつの間にか壁を作っていました。そうすることでしか自分自身を守ることができませんでした。
自分自身を守る壁は自分の周囲を取り囲むような丸い壁で、誰にも私の心を乱されたくなかったので分厚いものでした。イメージとしては氷でできた壁です。その壁はうつで退職後、友人から「どんなことがあっても味方でいる」と言われ、友人だけでなく、もっと多くの人たちが私のことを心配していると聞いてから氷の壁は数年かけて溶けていきました。
崩壊前のベルリンの壁は今でもありますが、長い時間をかけて壁を行ったり来たりできるようになりつつあります。
学校に行けなくなったが
壁のことは誰にも話せなかった
私が初めて壁を感じたのは、中学生の時です。入学して1ヶ月通ってきたものの、ゴールデンウィーク明けにまもなく学校にいけなくなりました。
仲間外れにされたわけでもなく、いじめを受けたわけでもなく。それ以前に教室にいるのは、ほとんどが小学生・幼稚園の頃からの幼馴染ともいえる子達。でも、新生活に期待を膨らませている友人たちと、まだ少し小学校へ懐かしさを捨て切れないでいた私の間には、頑丈なガラス張りの壁があるようでした。友人達たちその姿を見て、感じることはできても、私が壁の向こうにいって、友人と笑って過ごすことはできないのです。ついにそんな日常に息苦しくなって、泣きたくなって、学校に通うのを一方的にやめたのでした。友人たちに先生や両親、祖父母までたくさん心配してくれ、時には「甘えてる」と厳しい言葉もかけられましたが、私が感じていた壁のことは誰にも話しませんでした。別物と思われたくなかったのかもしれません。
結局3年間教室には通えず、2年間を別室登校の形で卒業を迎えました。高校は全日制の普通科高校に入学し、時に息苦しさを感じながらも3年間教室に通い、卒業できたことは、私が壁を破った証であり、自信となったことだと考えています。
どうやっても乗り越えられない大きくて硬い壁
私が今までに壁を感じたのは、大卒後すぐ入った会社で営業の仕事をしていたときです。もともと子供のころからとてもおとなしく引っ込み思案だったのですが、入った会社では新入社員は全て必ず営業にまわされました。私の性格からいって営業なんてとんでもないという感じなのですが、まぁ仕事だしなんとかやるしかない、仕方ないと思っていたのですが、やはり性格的に無理のある営業の仕事を続けることで、精神的にかなりやられてきてしまいました。取引先・お客さんからクレームをつけられたり怒鳴られたりして、仕事中にトイレで泣いたこともあります。でもやはり周りの同僚で能力のある人たちはどんどん実績を作っていきます。私は、どうやっても乗り越えられない大きくて硬い壁に囲まれているような気持ちになりました。精神的にも弱いし、営業という仕事でこんな気の弱い自分が他の人にかなうわけがない、自分はこの中では一番できない人間だ、と、とにかくどんどんマイナス思考になっていきました。追い詰められていき、最終的にはその壁は私の四方を囲み、もう抜けられないような気がしていました。この会社にいると私はもう駄目になってしまう、私の力ではもう無理だ…と判断し、結果的にその会社を辞めました。
失恋の壁は数年がかりで
23歳の頃、6年間つきあっていた彼氏と別れました。
私にとってこれが人生で初めての大きな壁にぶち当たった瞬間でした。学生の頃は同じ大学に通い、一緒にいるのが当たり前でした。しかしお互いに就職し、新しい社会人生活を送る中で、2人の距離は、物理的にも心理的にも確実に離れていきました。最後の方は、別れを切り出されるのが怖くて、仕事で疲れた身体で、深夜にでも電車で彼に会いに行きましたが、とうとう「別れよう。」と告げられてしまいました。私は6年間も一緒にいて、こんなに簡単に別れるなんて、としばらく信じられませんでした。泣きました。食事も喉を通らなくなりました。寝不足になり仕事でも小さなミスが増えました。彼氏との失恋の壁は、私にとって一生越えることが出来ないと思わざるを得ないくらい大きくて、前向きになれず、何もかも嫌になりました。そんな壁を壊してくれたのが、今の主人との出会いです。彼氏と別れてから3年後の夏でした。もう彼氏以上好きになれる人は現れないと思っていたのに、好みのタイプと全然違う今の主人にどんどん心の傷が癒されていくのを感じました。今でも彼氏の事はたまに思い出しますが、もう泣きません。
今なら笑顔で彼氏に言えます。「ありがとう」と。
派遣と正社員の果てしない壁
現在、派遣社員としてとある企業で就業しています。20人弱の社員がいる中で、派遣社員はたった一人。この状況を、就業前に派遣会社のコーディネーターからは聞いてはいたものの、実際に働いてみるととてつもない壁を感じます。
派遣ということであからさまに見下してくる人もいて、心が折れそうになります。我慢できずに反発でもしてみようものなら、周りから「派遣のくせに」という視線が浴びせられるので、大人しくしているしかありません。
仕事が忙しければ周りの事など気になりませんが、仕事量もあまり与えてもらえず、社員と派遣の立場の差を感じます。自分が仕事に慣れてくるにつれ、壁が大きくなっていっている気がします。
優しい社員の方は、「頑張れば社員になれるよ」と言ってはくれますが、何も保証はされていないし、無責任な言葉だなぁと思います。
いつかこの壁をぶち破り、社員として働くことができたらいいと思いますが、社員になることができなくても、「安心して仕事を任せられる派遣社員」という風に社員全員が認識してくれたら、胸のつかえも取れ、気持ちよく仕事が出来るのではないかと思います。
現状は、与えられた仕事をこなし、信頼を得て、壁を取り払いながら少しずつ進んで行きたいと思います。