知っておきたい!傾聴ボランティア
「傾聴ボランティア」という言葉もメジャーになってきました。一方で本来の「傾聴」を知らない業界が参入しているせいか業界によって意味合いがだいぶ異なっています。介護のほんねニュースでは「アドバイスするのがカウンセリング」で「アドバイスしないのが傾聴」と位置付けているようです。傾聴はカウンセリングの基礎で一般にカウンセラーはアドバイスをしないことを基本として活動しているはずなのですが、おそらく、介護業界から見るとそう見えるのでしょう。カウンセリング業界も介護業界もチカラをあわせてこれからの社会を支えていく業界ですのでおかしな誤解は解消しておきたいものですね。
傾聴ボランティアとは、介護施設や高齢者の自宅を訪問して、高齢者の話を聞くボランティアのことです。
傾聴ボランティアの役割としてポイントなのが、高齢者の話をただ聞いてあげること。カウンセリングでは、専門的な知識を持った者が、相手の相談に乗り問題を解決しようとしますが、傾聴ボランティアは高齢者の話を折ったり、アドバイスをしようとはしません。
みなさんも経験したことがあるかと思いますが、誰かに自分の話をするだけで気持ちが楽になったりしたことはないでしょうか?逆に、ただ話を聞いてもらいだけなのに、否定をされたりアドバイスをされたりすると、話す気がなくなってしまう場合もあります。高齢者が話したい話をして、悩みなどを打ち明けることによって気持ちの整理をしてもらう、これが傾聴ボランティアの目的であり、カウンセリングとの大きな違いです。
人は話し相手がいるだけで気分が楽しくなりますよね!そこで最近では、自宅で一人暮らしをいている高齢者なども増えているので、傾聴ボランティアの存在が求められています。