NLPと変性意識
変性意識とは?
いわゆる普通に活動している時の状態とは異なる意識状態である事を変性意識状態と呼びます。バンドラー派のNLPでは催眠状態などのダウンタイムトランスをよく使います。ダウンタイムの変性意識状態では身体の感覚が変容したり、過去の記憶を鮮明に思い出したり、臨場感がある仮想空間を味わう事ができます。一方でグリンダーが主張するニューコードNLPでは機能を落としていくダウンタイムとは反対に機能をフル回転させて、オーバーフローさせる事による無の状態(know nothing state)を利用します。これをアップタイムトランスと呼びます。
アップタイムトランスもダウンタイムトランスも変性意識状態という意味では同じですが、これらの状態が心理的な変化を起こしやすい状態であると言えます。フォーカシングを使う人たちがクライアントさんの動きが遅くなり、言葉が曖昧になってきたらカウンセリングの効果が起きやすいと定義している事に繋がります。
NLPの変性意識の作り方の基本
NLPではアップタイムトランスを作り出す為に過剰な4Te(現在意識)へのフォーカスを誘います。逆にダウンタイムトランスを作り出す為には4Ti(過去意識)の状態へと誘い、変性意識状態を作り出します。その人が扱っている五感の要素が観察によるものなのか、思考、記憶によるものなのかによって、それらを区別し、日常的な状態を超越させる事でカウンセリング的な効果を生み出す事を期待します。