【体験談】失恋をきっかけにうつ病に
唐突な別れとうつ病
失恋をきっかけに鬱病になったことがあります。
当時の私は大学生3回生でした。就職活動も間近でしたがまだまだ明確な目標もなく、大学の講義に適当に出ていた時期でした。
しかし当時、彼女の方はというと今でいう「意識高い系」の女性でした。自分自身は明確な目標もなく、適当に毎日を過ごしていました。
いつしか、明確な目標も持たず適当に就職活動を続ける私に対し、彼女は私に別れを告げました。
あまりに唐突な出来事だったので、当時のことはショックであまり記憶がありません。ただ、その日から食欲もなくなり、水以外体が受けつけず、「死にたい」と考えるようになりました。
うつ病と診断される
そんな私の衰弱を察してか、母は私を心療内科に連れて行きました。お決まりのように、「うつ病ですね」とノートに文字を走らせる医者は言いました。
「では、抗鬱剤のパキシルと、抗不安剤のデパス、それから不眠対策にハルシオンを出しておきますね」
ただ、どうしても薬がうつ病に効いているという実感はなく、きつめの睡眠薬の「ハルシオン」を服用しても、中途覚醒が激しく、なかなか眠れない状況が続きました。しかも思い出すのは、彼女との別れの日ばかり。
そしてある日、“OD(オーバードーズ)”をしてしまうこととなります。あるだけの薬を口に放り込み、水で流し込みました。「とにかく死にたい」という気持ちばかりが先行しました。あの苦しさ、もう二度と味わいたくはありません。
足りないのは「愛情」
うつ病の人がうつ病のまっただ中にいる時に欲しいのは「愛情」
「あなたは大事な存在ですよ」というこころからのメッセージ
診断名や薬も役に立つこともありますが、
それよりも大事なのは理解してくれる人がいること
もし、近くに理解者がいたら。
理解することができる人がいたら。
“OD(オーバードーズ)”をしなくてもすんだのかもしれません。